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逆梁アウトポール工法 [その他]

逆梁アウトポール工法
またの名を
「逆梁アウトフレーム工法、アウトフレーム逆梁工法」など





私にはアウトフレームの方がシックリ来る。
何故か逆梁アウトポールの使用例が多い。
ポールと言うと間柱的な感じを受ける。

マンションでベランダ側の梁を先端に設け床下ではなく床上に配置。
当然鉄筋コンクリート造の手すりとなる。
また柱もベランダ先端に位置する。
ベランダとリビングとの境界には梁が無く、窓が天井下まで高く取れる。
ハイサッシと呼ぶ人が多い。(和製英語)
副次的に隣のベランダとはコンクリートの壁にて区画されることが多い。
よってベランダのプライバシーが確保される。
ハイサッシによって室内が明るくなると言う意見が多いが
定量的なデータを確認していない。
リビングから上の階のベランダの下端が見える。
また座った高さからだと風景が見えにくい。
ベランダはRC造の分厚い手すりがある為やや暗くなる。

幾つかの記事の中に「今や主流」という文章がある。
先週新宿から大宮までの間に見えるマンションを観察したが
見出すが難しいほどで多数派とは言えないと感じた。

マンション関係の掲示板の中に
論争を延々と続けているものがあって面白い。

逆梁懐疑派
耐久性や耐震性を問題にしている人が多い。

「柱・梁が風雨にさらされる」と心配している人がいるが
これは大して影響が無い。

耐震性に関しては判断が難しい。
私は結果的には問題ないと思うが、
現状の一貫計算ソフトでは「逆梁」と「順梁?」との
構造芯の高さの違いを正確に「モデル化」出来ない。
その際発生するだろうビミョウな局部応力を把握出来ない。
構造屋はいやがると思う。

柱梁接合部の(せん断)強度などが話題になっている。
直交する梁が無い場合強度を0.85倍に落として考える規準式などもある。
超高層マンションでは採用されていない。
(あったら毎度の調査勉強不足、
失礼致します。)

逆梁アウトポール賛成派
ベランダのプライバシー重視。
「かっこいい、高級に見える」など感情的なものが多い。
「隣との隔壁を蹴破るなんて最低」、「安っぽい」など・・・

まあ好みの問題だから「ひと好き好き」でしょう。


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mike

私も以前から、逆梁について、
まったくダメとは思っていませんでしたが、
本当に水平力の伝達がスムーズになるのか、
構造計算あるいは施工にて、理にかなった反映ができるものなのか、
疑問でした。(いまだに明解には至ってません)
いつもそうですが、構造設計者の方には、頭がさがります。
by mike (2007-11-23 07:20) 

sei-kita

たいせいさんへ 
いつもありがとう。

mikeさんへ
大きな地震力を逆梁ー順梁との接合部が受けた場合
予想できなかったような急な破壊が起きないか。
左右繰り返しや45度方向の力に対して。
そういうことが未だ研究尽くされていない様に思う。
by sei-kita (2007-11-25 07:40) 

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