木造の津波被害 [構造設計]
宮城県東松島市野蒜
建物がある程度残ったもの。金物がしっかりしている。18年前竣工
残ったたすきがけの筋かい。
土台が残っている。アンカーボルトが比較的多い。20年前頃の建物と聞く
土台から無くなった木造民家。アンカーボルトが少ない。30年前頃建築
昨日2011年6月11日(土)新幹線で仙台へ
昼過ぎ仙台駅の東口に降りた。
友人の案内で東松島市野蒜に行く。
震災から3ケ月
現場は海岸から800mぐらいのところだろうか。
残った木造の住宅は非常に少ない。
残って居ても全壊に近く、使用できない。
解体される運命にあり、流れされた住宅と同じだ。
しかし同じ場所に有って、流されたものと残ったものの違いは何かと疑問に思った。
やはり構造の違いと思える。
ある程度残った住宅の柱脚には金物がしっかりと残っていた。
山形プレートと筋かいプレートに類するものが見られる。
S林業の在来軸組工法の住宅と聞いた。
築18年
建設された時期によって土台、アンカー、金物についての認識が違う。
土台とも無くなっている建家はアンカーボルトが明らかに少ない。
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奥方の小学校体育館での生還ストーリーは電話で聞いた以上の壮絶さであった。
仮の住居である仙台市内のマンションを訪問
近所のとんかつ屋でご馳走になり、午後7時42分の新幹線に乗った。
駅までの帰り道、液状化による沈下で建家周囲の破損が目に付いた。
夜11時半頃にはカミサンと自宅に戻った。
2011-06-12 11:39
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コメント(2)
残ったとしても、人命が守られるとはいかない状況のようですね。
建築設計に携わる立場として、複雑な心境に陥ります。
やはり異臭はあったのでしょうか?
by mike (2011-06-29 20:25)
津波にどう対応すれば良いのか、
構造屋としては未だ整理が付いていません。
暫らく時間が必要です。
東松島の海岸に異臭は有りませんでした。
by sei-kita (2011-07-15 05:27)