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釘を一本も使っていない?!?! [木造]

テレビで「今田ハウジング」を見ていたら佐賀の著名人:島田洋七の自宅が出てきた。

女子アナが「この家でまったく使っていないものがあります。それは何でしょう?」というようなクイズがあった。解答は「釘を一本も使っていない」

最近はあまり聞かない言い方だと思っていたが、まだ「釘無し信仰」は生きている。

以前から不思議に思っていた。現在の木造住宅の関係者ならば「釘を一本も使っていない」などと自慢や宣伝をする人はいないだろう。

この「釘無し教」信仰はどこから来ているのだろう。

WEBで調べた。

以下の文章が一番参考になると思ったがまだ釈然としない。

****************引用 抜粋 ******************

木材接合    ー現在・過去・未来ー 
  森林総合研究所 構造利用研究領域 材料接合研究室長 
 林 知行 
 
4.金物の耐久性
 「法隆寺は世界最古の木造建築物であって、しかも釘を一本も使っていない」という「日本の常識」は、相当根強い形で日本人の脳裏にインプリントされているようである。事実は釘が使われているのだが、小学校の授業でそういう風に教えられるのであろうか。誰かが意図したわけではないのだろうが、「法隆寺→素晴らしい国宝建築物→釘を使っていない→釘を使わないのは素晴らしい→釘を使うことは悪だ」という風に連想が進み、いつしか日本人を「金物悪者論者」にしてしまうようである。
 このマインドコントロールはかなり強烈で、本当に日本人は金物悪者論議が大好きである。業界関係者までもが、金物を用いることに後ろめたさを感じており、何か免罪符のようなものをもらいたがっているようにも感じられる。実は今年に入って金物に関する執筆を依頼されるのは今回で4回目であるが(うち2回は諸般の事情によりお断りしたが・・)、いずれの依頼書にも「木材と金物の相性をどのように考えるか」とか「金物の寿命と木材の寿命の関係」について執筆いただきたいと書かれてあったのには開いた口が塞がらなかった。21世紀を迎えた今、このような議論を続けているのは世界広しといえどもわが国だけであろう。
*****************部分引用終わり**********
 
「釘を一本も使っていない」の長いフレーズでgoogle検索してみてほしい。
10を超えるページがヒットされる。未だ自慢の事柄になっている。
 
こういった根拠の無い「集団の迷信」をいうものは他にもある。
不思議で困ったものである。
 
大月の猿橋も「釘を一本も使っていない」のでしたっけ?
調査不足です。悪しからず。
 
 

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