プレカットはいつ始まったか? [木造]
住宅用木材のプレカットはいつ始まったのだろうか?
先日NHKのニュースを見ていて
茨城の巨大プレカット工場が出てきた。
ニュースの話題は確認申請の停滞で住宅着工が
前年比4割ほど落ち込んでいると言うもの。
プレカットに関するホームページから拾ってきたデータを
補完してプレカットによる加工率のグラフを
作成すると次のようになる。
私が作成した物で厳密性に欠けるが大筋は間違いない。
感想から言えばプレカットの歴史はさほど古くない。
それもそのはずCAD/CAMとともに発展したものだから。
「建築構造計算の電算化」や「図面のCAD化」に伴走している。
プレカットが始まったのは 昭和51年(1976年)
伸び始めたのは 平成2年(1990年)ごろ
5割を超えたのは 平成12年(2000年)
それにしても順調に拡大したものだ。
最近2、3年は頭打ちであると言う記事もあったが。
プレカットCAD入力は中国大連にて行っているとの文章もある。
30坪の住宅でプレカット代は15万円程だと言う。
あまりにも安い。
この陰で大工さんによる『墨付け』『刻み』は無くなってきている。
大工さんの技は”文化財化”してしまう。
友人の大工と話していて、ここの所いつも聞くのが、「大工が組み立て屋になってしまった」「大工が下請けの人区仕事になってしまった」との言葉です。
そして最後に「子供にこの仕事を残す自信がない...。」
by たいせい (2007-11-17 13:24)
時代の流れかとも思いますが、15万円とは安いですね。
素朴な疑問として、プレカットが間違っていたら、現場で刻み直すのでしょうか。それとも正しくカットされた木材が搬入されるまで工事はストップするのでしょうか。
by kappa (2007-11-17 14:45)