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品質管理ISO9001は機能しているか? [その他]

以前のブログにも書いているが
ISO9001は有効かと
疑問に思っている。

建築士2007年11月号のコラム「ずばり直言」に那須豊治氏が書いている。

 

************************引用開始**********************************

品質確保と顧客満足 
建築技術者に は顧客満足のために品質の確保が求められているが、
特に現場において は、品質システムによる管理が必要 当たり前になってきている。 
システ ムの重要な部分の文書管理を強化すると文書作成業務が増加する反面 、

現場を巡視し直接チェックする時間 がこれまでより減少するため、
慎重にこれらのバランスを取らなくては ならない。
現場管理者が , 現場管理と文書管 理を厳密に行うことは言うに及ばず、

元請を中心に、関係する材料販売業者、製品製造取り付け業者等、
下請 協力業者も一体となってそれぞれに 携わる管理業務を確実に実行するこ
とが
品質を確保するためにも重要 である。
*************引用終わり********************************************
ごく一部の引用である。
那須氏はISOを否定していない。
逆に品質管理システムが重要だと言っている。
だが時間を取られていると感じているのだ。

個人の設計事務所でISO9001を取得している所は皆無であろう。
不要なのである。なぜか?
上場企業では取得は当たり前になっている。

ほんとに有効なのであろうか。

一時期、建設会社の中でデミング賞というのが流行ったことがあった。

あれは何処へ行ったのか。

その時も本末転倒の状況だと何回も聞いた。


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たいせい

 5年ほど前に瓦製造メーカーの中でISO9000取得のブームがあり、かなりの数のメーカーが取得をしました。
 弊社では、冷静に功罪を考え取得をしないという決断をしましたが、理由は以下のようなものでした。
①当社の場合は自社販売ルートでの販売で、ISOを持つことに依る営業メリットが発見できなかった。
②製品の品質向上はメーカーとして当たり前の話で取り組んでいるわけだが、書類中心のISOの考え方は費用対効果の麺で適切だとは思えなかった。(毎年審査機関に年貢を払う意味を感じられませんでした。:お客の評価で十分判断できるし、そちらの方が大切。)

 結果として、ISOを取得した会社の製品品質が上がったか?と言うと必ずしもそうではなく、弊社の方が市場での品質評価が高かったりもしており、その時の判断は間違いではなぁったと自信を深めています。
 恐らく、ハウスメーカーブランドの瓦をOEMで作っているところ以外の取得メーカーは(ハウスメーカーがISOを持っていて建材を自社ブランドでOEMで作らせている場合、ISOに基づいた品質管理を外注にも行わねば成りませんが、外注が所得している場合は認証上一枚でOK)、何のために毎年年貢を払い、実際の品質向上に結びつかない書類の山に埋もれている事に違和感を感じ始めているようです。(返上したいなどとの話も聞いています)

 私個人は、ISO9000(イソ9000)ではなく、USO800(ウソ八百)と思っています。 
by たいせい (2007-11-14 10:47) 

sei-kita

ISOはお金が掛かっている。
たいせいさんの言うととおりISO9001の取得と維持には金が
掛かるのです。
松田平田や構造計画研究所、もちろん清水建設もISO認証は
取得しています。
品質管理に多くの時間を割いているはずです。
それでも重大なミスを重ねているのです。
現場を見る時間がなくなるほど時間を割いているのです。
by sei-kita (2007-11-14 21:56) 

たいせい

(追加コメントで失礼します)
 かつてのデミング賞もそうだったし、ISO9000シリーズも結局、自社の品質管理のやり方を他人(審査機関)に見せるためのシステムで(そうでないと審査が出来ませんので)、自社の品質管理レベルを引き上げるためのシステムではないと言うところが本質だと考えています。
 何せ管理レベルは自分自身が宣言した水準でよい訳なので、一般的にそうであるかどうかは別問題ですが設計図面通りの鉄筋の本数があるかどうか?のチェックを特に行わないと言う規格でも、ISO上は何の問題もなく審査に合格しますので、一般的に思われているほどの効力が発揮されない場合がままあります。

 もっとも巨大な組織の場合、組織全体での品質管理レベルを一致させるのは容易ではなく、前者同じ方法と基準で統一できるISO9000での方法というのは非常に効果的だとは思いますが、現場レベルでは「品質レベルを維持するためのISOで、その為に作る書類」ではなく、「ISOの為の書類で、品質を置き忘れる」ケースが多いのではないのか?と見ています。

 本来的には、それぞれの会社の最終製品なり最終生成物の品質レベルを高いレベルで維持することが目的ですので、自社の製品評価と何かあった場合のフィードバックをしっかりさせることが基本で、その基本を忘れた「書類のためのISO」は、コストや維持工数がかかるばかりで何の意味もないですね!
by たいせい (2007-11-15 08:21) 

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